■V.B.うたまろ最初の作品。展覧会は1998年、代官山のアートラッシュで開催。

アルプス電気の御協力でA4のプリントはMD1300プリンターをたっぷりつかわせていただいた。普通 の3色のインクのほかにもメタリックゴールド、メタリックシルバー、メタリックブルー、メタリックレッドなどのインクがあり、たいがいのどんな紙にも多色刷りができて浮世絵のにわか摺師の気分に簡単になれるすぐれもの。プリント精度、耐水性、耐光性も非常にいい。ただ、今の主流のインクジェットプリンターにくらべると印刷時間がかかるのが難点といえば難点だが。現在はMD5500という機種になっている。

■展覧会パンフレットに各氏にかいていただいたコメントを再録します。みなさまそのせつはほんとうにありがとうございました。

♪世紀末に間に合った、きらめくキャンディ・ポップ!視覚的恍惚をくすぐられて、思わず微笑んでしまいました。こんなに澄んだ艶やかさはV.B.うたまろのファインダーでしか実現できなかったでしょう。 まったく、癖になりそうな写真たちです。

手塚眞(ヴィジュアリスト)

♪これらのイメージは、全部、東京アイコン97〜98である。クリックしたらとんでもないところに飛んで行きそうだ。でもなにもしなくても、すでにドラッグしている。僕らの頭の中には、いろいろな商品的アイコンをこんなふうに、コピー、コピー、ペーストしているんだろう。V.B.うたまろは、今、一番元気のいいアイコンメーカーなのだ。 で、えらいと思い、応援する気になりました。

高橋周平(写真評論家)

♪これって発想がくだらないじゃないですか。くだらないのが面白い。うの的には、くだらない、ていう言葉が 褒め言葉になってるの。すっごくポップで、ファンキーですよね 。でてくる人も アニメのキャラクターのようにみえてくるから不思議。色使いもハデで好き。バキっと眼にとびこんでくるかんじね。 ポストカードにしてうのにくださいね。

神田うの(タレント)

♪私は常にあらゆる凡庸な作家がやってきた手段を日々繰り返している。 アタマの中の右目で映像を見ながら、左目でそれを書き付けているのである。V.B.うたまろはそうではない。第三の目がみつめているものがある。この世にないものを彼らは描くのであり、彼らが描いた世界は、また、私の右目に新しい映像として記憶され、それは凡庸なる私によって作文の対象になる。

神足裕司(コラムニスト)

♪V.B.うたまろのえがく女性を通して、今のTOKYOがみえてくる。昔、アメリカのピンナップを通 して、アメリカをみたように、成熟した子供文化の日本を見るような気持ちになれる。大人にならずに子供のまま大人になる日本。そんな姿が「ピンナップ・ゴールド」の内なるメッセージとして現代の東京に生きる我々に伝わってくる。今の日本を鮮明に具体化している。

中村政久(電通クリエイティブディレクター)

♪バックもモデルもちょーかわいいよー。ポップでおバカで、見てるだけで元気になっちゃう!これが、ちょーでっかい看板とかになったやつも見てみたいな。街のみーんなが楽しくなれそう!!

柳川圭子(フリーライター)


■おバカヴィジュアル天国、ピンナップ・ゴールド展。

TVの『ナニワ金融道』、いいよね。小林薫はもちろん、浅野ゆう子の難波銀子はバツグン、俺はほれたね。あのヤクザまがいの登場人物の何がいいかというと、それは「カブキ」だってこと。きまった型、ストーリー展開、だからかならずオモロイし、笑える。これが大人の遊びってもんだ。さて、このピンナップ・ゴールド展もそれと同じで、アートとはいいつつも、ギンザや六本木のクラブのショーやB級深夜アイドル番組みたいなヴァニティがある。カメラマン、CGアーティスト、グラフィックデザイナーのユニット〈V.B.うたまろ〉は、異色ファッション・デザイナーのミカリンや踊子クラブホステス、カワイ麻弓らを「スーパーモデル」として使って、きらびやかな世紀末ピンナップをつくり出す。彼らのヴィジュアル・コラボレーションは思いっきりカブいてて、理屈をこえたところが好きだ。市場価格6万円の激安プリンターが生み出す、チープでおバカなヴィジュアル天国で、ねえ、遊ぼうよ。

後藤繁雄(ポパイ誌掲載)

■「ピンナップゴールド展」開催にあたり以下の企業などに御協力、御協賛をいただきました。あらためまして大変ありがとうございました。

アップルコンピューター・アルプス電気・エーアールアイ・小澤秀明(タオ)・シグマラボ・DIMPLE・中山正康(マラソン・カンパニー)・日本ヒューレットパッカード・BBスタジオ・BILLY'S・プリンセス・ベーテルフォト印刷・ルヴァン