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■ポスターなどにくらべるとちょっと地味な感じのする新聞広告。このおもしろさをおしえてくれたのが住友金属鉱山とベネッセコーポレーションの新聞広告シリーズ。
住友金属鉱山の仕事は、伝統工芸や古代の建築物などの中にある日本人の叡知を取材しながらの撮影で奈良や京都などをかけずりまわりました。撮影もすべて本物を合成などいっさいしないでの一発撮影。
ベネッセの仕事は北から南までそれこそ全国の日本の家族を取材しながら撮影していったシリーズ。現地に行ってみるまでどんな顔をした家族なのかもわからないぶっつけ本番の取材撮影でしたが、いろいろな家族のなまの声を聞いてスタッフも時には笑ったり、時には目をうるませたりと感動の旅でした。そんなスタッフの感動がストレートに出ているところが広告としてのリアリティを高めています。
このベネッセのCD中村政久さんのディレクションがとてもおもしろいのです。たとえばここには掲載していないのですがキンキキッズの登場する進研ゼミの新聞広告。新聞全5段を左右にわけて一人ずつの写 真にするからかっこよくとってね、てたしかラフもなかったんじゃないでしょうか。その頃新聞全5段を左右にわけての広告なんてなかったですから、もうそれだけで、へー面 白そうだなー、と思わせてしまうんですね。いきおい写真もがんばってとってしまいます。プリントもバックをがーっと焼きこんでやりすぎかな、と思えるくらいに調子をだしました。でも、うーんいいんじゃない、とあとはクライアントさんにとおすところはばっちりとバックアップしてくれます。広告制作のフレームワークとネゴの部分はみんなの見えないところでちゃーんとかためてあって、クリエイティブの部分ではスタッフを遊ばせてくれる、なんか、いつもなよーんとした感じでいるのに、芯のところはものすごく男っぽいんですね。